二度と戻れないような現実
前回の続きです。
僕は、列車から降りました。
最終地点がどこかは分かりませんでしたが、
ずっと、乗っているのだと思っていました。
でも、途中で降りる決心をしました。
大多数がレールに沿って、
列車に乗っているから
列車を降りるのは、怖かったです。
列車に乗っていた方が安全で、
安心のような気がするから。
仲間もいて独りぼっちじゃないから。
列車を降りて生きることは、
孤独になることもあるかもしれません。
でも、孤独だからいいこともあります。
自分と素直に見つめられます。
本当に自分がやりたいことを、
誰にも遠慮なくできるようになります。
大勢の中では、
自分の存在をアピールするために
常に、結果を求められ、
地位や名声や名誉のために
誰かと競い合う必要がありました。
地位や名声や名誉も全部、
列車の中に置いてきました。
だから何もない。
だけど、何もないこと、
全部失ったことが
ずっと、ずっと怖かったです。
列車から降りた僕には、
もう必要ないのに・・・。
それは、心のどこかで
自分を受け入れられず、
また列車に乗りたい、
戻りたいと思っていたからだと思います。
でも、やっと、わかりました！！！
全てを失わないと、戻ってしまうから。
二度と戻れないような現実だったんだと。
戻れないような現実を創ったんだと。
やっと、心の底からそう思えるようになりました。
もう同じ列車に乗ることは
二度とないし、乗れないし、乗りません。
先が見えない霧の中を、
1人歩くこともあるだろうし、
険しい山道を登ることもあるだろうし、
道なき道を進むこともあります。
でも、それでいいんだ！
それがいいんだ！
列車に乗っていたら、
絶対に見れない景色があります。
僕は、あのまま列車に乗っていたら、
地位や名声や名誉に縛られ、執着し、
自分を変えられず、
追い込まれ、
苦しんでいたと思います。
とても、周りの風景を楽しむことなんて
できなかったはずです。
今は、ゆっくり景色を楽しむことができます。
きれいな朝日や夕日
刻々と変化する空や雲
草花の息吹やたくましさ
地球の美しさと生命力を体感しています。
愛する大切な人たちと過ごす時間があります。
日々成長していく子どもたちを
間近で見守れる喜びがあります。
自分と向き合い、
見つめる落ち着いた静かな時間もあります。
列車に乗っていたときには
なかったものばかりです。
たくさんのものを失って、
たくさんのものを手に入れることができました。
本当に求めていたものを、
手に入れたのかもしれないと思います。
列車から降りたのに、
列車に乗っている人と競っていました。
だから、いつまでも苦しかったんです。
歩きで列車に敵うわけないのに、
勝負するなんて無謀としか言えないですね。
同じ土俵で戦おうとしてました💦
そもそも戦う必要はないのに・・・。
やっと、自分に許可できた感じです。
そしたら、自分に価値がないなんて思えなくなって
すごいことしてるじゃん！
頑張ってるね！！
と、自分に応援したくなりました。
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